政府がめざすデジタル教科書の導入は、紙の教科書を主たる教材としてきた学校教育の転換となります。国民のあいだには、デジタル教科書の採用に対し、学力や読解力の向上に繋がるかなどの不安や心配の声も多く、慎重な対応を求める提言や意見も相次いでいます。東京大学の酒井邦嘉教授(言語脳科学者)らの研究チームは、デジタルを使ったときよりも、紙の教科書やノートを使ったとき、記憶が定着し学習効果があることを明らかにしました。
そこで、今回のリレー講演では、酒井教授の研究成果と、紙とデジタルの特性を活かした授業に取り組む教育現場からの報告をお聞きし、ネット時代の学校教育について考え合います。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策は議員会館、東京都の方針を参考に万全の態勢でお迎えしますので、お誘いあわせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
と き:2021年6月2日(水)15:00~17:00
ところ:衆議院第一議員会館 大会議室
主 催:活字の学びを考える懇談会 文字・活字文化推進機構
後 援:活字文化議員連盟、子どもの未来を考える議員連盟、学校図書館議員連盟、(一社)日本新聞協会、(公社)日本書籍出版協会、(公社)全国学校図書館協議会、日本児童図書出版協会、(一財)出版文化産業振興財団
定 数:150名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため制限)
内 容:
【報告】「デジタル教科書の検討状況と今後の読書環境整備について」(文部科学省)
【講演】◆「紙が育む記憶力・脳の創造性」
酒井邦嘉氏(東京大学大学院総合文化研究科)
◆「学校図書館、ICT機器活用による情報活用能力の育成
~基礎的・汎用的能力を育むアクティブ・ラーニング~」
清水隆彦氏(荒川区教育委員会学校図書館支援室)
◆「言語で理解し、言語で表現する―『図書』も『ICT』もその手段」
小柴憲一氏(荒川区立第三中学校 校長)
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