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「広げよう!子供の読書応援隊」フォーラム
語り合おう!読書バリアフリーのこれから ~障害のある子供と本をつなぐ~
障害のある子供と読書をつなぐためには、どのようなことが必要でしょうか。
さまざまな支援活動を行なっている障害当事者の方々を講師に迎え、ご自身の読書体験や今後の期待などを、それぞれの視点からお話しいただきました。
身近な支援者にできることや、これからの社会に必要とされる読書バリアフリーについて語り合い、あらゆる子供たちに開かれた読書のあり方について、一緒に考えるイベントとなりました。
「広げよう!子供の読書応援隊」フォーラムについてはこちらをご覧ください。
出演者紹介
神山 忠(こうやま ただし)さん 岐阜市立島小学校主幹教諭
教科書などの印刷物に書かれた文字を読むことに困難がある読字障害・ディスレクシア(プリントディサビリティー)をもつ。学齢期には文字が読めないことで不登校や非行を経験。自衛隊に入隊し、文字で学ぶのではなく口頭と実物操作で学ぶスタイルに出会い、自信を取り戻す。その後、自衛隊の訓練を終えて夜間の短大に通い教員免許を取得。現在は、岐阜市内の小中学校で主幹教諭として勤務。誰もが遠慮することなく共に学びあえる社会の実現を願い、障害によって生き辛さを抱える子供たちの視点に立ちながら、全国各地で講演を行ってる。
西田 梓(にしだ あずさ)さん Mothers’ Cafe主宰
1981年、先天性全盲として誕生。高校までを盲学校で過ごし、地元の4年制女子大へ進学。2つの職場で社会人経験を積み、2008年に全盲の夫と結婚。2010年に娘が誕生し、子育てが始まる。2014年、視覚障害児を持つお母さんの子育てを応援し視覚障害への理解を深めることを目的としたインターネットサイト「Mothers’ Cafe」を開設。2016年より社会福祉法人日本盲人職能開発センター非常勤講師。2018年、今後社会で活躍が期待される視覚障害女性に送られる「サフラン賞」を授賞。そのほか、YouTubeでの動画配信や、講演、オリジナルワークショップ、企業セミナー、エッセイの執筆など様々な取り組みを通して自身の体験を伝え、視覚障害への理解を社会に広げている。
見形信子(みかた・のぶこ)さん 神経筋疾患ネットワーク代表
筋力が徐々に低下する難病「脊髄性進行性筋萎縮症(SMA)」によって、上肢体幹障害を持つ。施設から出て地域での自立生活を始め20年が過ぎる。24時間の介助サポートを受けながら暮らしている。この間に自立生活センターに関わり、自分と同じように、地域で自立生活を目指す障害者たちの相談にのり、ピアカウンセラーとして活動している。現在は「命の選別に反対する」神経筋疾患ネットワークの代表を務める。
宇野和博(うの・かずひろ)さん 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
東京学芸大学教育学部卒業後、東京都稲城市立第二中学校教諭を経て現職。弱視者問題研究会の教育担当役員として、弱視者のための教育環境の改善に関する活動を展開。拡大教科書の普及にも取り組み、著作権法改正や、教科書バリアフリー法の制定に尽力するなど、読書バリアフリー化を求める運動に大きく携わり、長年、障害者の読書環境の整備推進を行なってきた。2012年より、NHKラジオ「現視覚障害ナビ・ラジオ」レギュラーコメンテーターも務める。
「バリアフリー図書の展示コーナー」も!
会場では様々なバリアフリー図書の展示も行いました。聴覚・視覚・触覚など、それぞれの感覚を使って楽しめるもの、分かりやすい表現のもの、デジタルで作られているもの…などなど、様々な人に読みやすいように工夫された図書が一挙勢ぞろいしました!