2021年6月2日、活字の学びを考える懇談会と文字・活字文化推進機構の共催で、リレー講演「活字の学びを考える」を開催しました。
活字の学びを考える懇談会は、紙とデジタルのバランスの取れた学校教育の実現をめざし、この間、文部科学省への要望書の提出や学校現場の視察、リレー講演などを行いました。
そうした活動の一環として開催した今回のリレー講演では、冒頭に細田博之衆議院議員(活字文化議員連盟会長)、河村建夫衆議院議員(子どもの未来を考える議員連盟会長)、笠浩史衆議院議員(学校図書館議員連盟 事務局長)の懇談会顧問3名の挨拶がありました。
次に、文部科学省の丸山洋司文部科学審議官と寺門成真社会教育振興総括官から「デジタル教科書の検討状況と今後の読書環境整備について」が報告されました。
その後、酒井邦嘉氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)は「紙が育む記憶力・脳の創造性」をテーマに、清水隆彦氏(荒川区教育委員会学校図書館支援室)と小柴憲一氏(荒川区立第三中学校 校長)は、紙とICT機器を活用した学校現場の授業について講演。
会場からは日本新聞協会山口寿一会長や書店新風会大垣守弘会長、全国学校図書館協議会竹村和子事務局長のそれぞれの立場からの発言もありました。会の結びには活字の学びを考える懇談会事務局長の肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長)がアピール案を発表し、採択されました。
聴講者は国会議員や新聞出版関係者、学校図書館関係者など、120名が集まりました。